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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第26章  陰る光
  


「さぁ、いらっしゃい。」


 バスルームに戻って手を差し出す。


「すみません。」


 その手を取ると軽々と抱き上げられた。大きなバスタオルに包まれて脱衣室に連れて行かれる。


「今夜は、旦那様はお帰りにならないし・・・なにを着たい?」


「え・・・・・・」


 最近は、行為用の下着しか身に着けさせてもらえていなかった。それに慣れてしまって服装を尋ねられても困ってしまう。


「どれがいいかしら。月良さまは、華奢だものねぇ。」


「どれでも、奈音さんが選んで下さい。」


 自分では、決めかねる。


「そうですか。なら、僭越ながら。」


 少女の服を選ぶのは、実に楽しい。着飾り甲斐のある少女の物なら尚更だ。


「これします。どうかしら?」


「可愛いですね。」


「でしょ?オレンジも月良さまには、似合うわよ。」


 少女に好みの服を着せる。


  
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