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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第30章  薄れゆく境界線
  


「うん。〝ご主人さま〟っ。イッていいですか?」


「あぁ・・・イッていいぞ、〝月良〟。許可してやる。」


「はいっ。っあ、ぁああ・・・イキますっ!!」


「ナカにっ、注いでやるッ!!」


「っ、ア゛!!イクッ・・・ん」


 疼いていた奥に蕾に注がれたのと同じだけの熱の蜜を吐き出されて頭が真っ白になるくらい甘い痺れに支配される。


「っ、満足・・・したかよ。」


 さすがに熱気のこもるバスルームでの連闘は、キツい。


「流して上がるぞ。・・・おい、月良」


 声を掛けると後ろに倒れてきた。


「飛んだか・・・・・・」


 さすがに体力的精神的に問題だったようだ。仕方ないのでシャワーチェアに座らせ身体を洗ってやる。自分も蜜と汗を流し抱いたまバスタブに浸かる。

 許容量を超えたハズの妹が別人格に逃げなかった。新たな兆しだ。


  
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