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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第31章  迫る終わりの罠
  

「っ、・・・これで決まりだな。」


「え・・・・・・?」


「お前を連れて出る。まずは、ひとっ風呂浴びるか。」


「あっ、・・・・・・」


「ここから、出してやる。」


「っ・・・・・・」


 間違っている。こんなことは、間違っている。でも拒絶の仕方も止め方もなにも知らない。


「月良・・・・・・?」


 牡を引き抜いたが反応がない。


「気を失ったか。まぁ、いい・・・。」


 ベッドを降りてバスルームに向かう。


 》 》


「報告書は、きちんと送っているハズですが・・・」


 支配人室で会長にそう告げて向かいのソファーに座る。


「いいや。今日は、別件だよ。」


「そうですか。」


 いつ対峙しても本心が見えない古ダヌキ。


「実はな・・・恵見のことを小耳に挟んでな。君にちょっかいを掛けに来ていないかと思ってね。」


  
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