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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第32章  それは、新たな罠
  


「あまり身を乗り出すと危ないですよ。」


 グイッと掴まれたままテラスの柵が胸に触れて先が見えた。


「っ!!?」


「ね、危ないでしょう?」


 耳元で言われて震えた。
 なにが〝自由〟だ。テラスの先は、海が広がる断崖絶壁だった。きっと表玄関を出たら鬱蒼とした広い深い木々に囲まれてるのだろう。
 〝逃げられない〟から〝ここでは、自由〟と言ったのだ。


「あ・・・椥、さ・・・・・・っ」


「ああ、そんなに怯えないで下さい。大丈夫、ですから。」


「お、落ちちゃ・・・」


 柵に押されて不安になる。落ちそうで堪らない。


「大丈夫ですよ。大人しくしていたら落ちませんからね。」


 ぐじゅ 硬く冷たいモノが秘部に当たり奥に入ってきた。身体が震える。


「あっ、な・・・に・・・・・・」


「玩具ですよ。前に1度使ったでしょう?」


  
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