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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第33章 魔の手の中へ・・・
含みあるそして各々の思惑や過去を知っているような口ぶりだった。
「メールしてやるから、その住所に来い。それまでは、月良は、俺たちとお楽しみだ。」
「待って!!」
行くとも判ったとも言わないうちに電話は、切れた。
「恵見の奴・・・いったい、なにを考えてるんだ。お前までとは・・・。」
「行きましょう。月良さまが心配です。
(恵見がなにを企んでるにせよ・・・始末をつけないと。)」
「そうか。だったら、行くしかないな。」
2人は、深く考えることもなく敵が手ぐすねを引いている場所に行くことを決めた。
》 *
「みんなここへ来い。全員始末してやる。」
電話を切ってボソリと言った。
「恵見、来てたか。」
「お楽しみだったのか?」
「そうですよ。わざわざ、訊きますか?」
「訊くよ。」