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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第33章  魔の手の中へ・・・
  


「お宅の〝小鳥〟の行方を心配してるんじゃないかと思って。」


「月良は、どこだ?」


「まぁまぁ、焦るなよ。とりあえず命を奪ったりは、しないぞ。」


「ふざけるな!月良をさっさと返すんだ。」


「そもそもお前のモノじゃないだろう?」


「なんだと?俺は、保護者だ。」


「はっ、〝保護者〟・・・?訊いて呆れるな。どこに保護対象を性奴隷にしている保護者が居るんだ?ああ、お前か。」


 馬鹿にしたような楽しげな声は、スピーカーになっている電話口に訊こえてくる。


「さっさと月良を返せ。」


「その前に、俺の言う通りの場所に来てもらおうか。」


「なに?」


「奈音。お前もどうせ訊いてるんだろう。汰音を連れて一緒に来い。」


「みんなでお話しでもしようじゃないか。」


「ふざけるな!」


「そう噛み付くなよ。腹に一物抱えあってる者同士でな。」


  
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