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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第35章 与えられる快楽
2人は、ベッドを降りて部屋を出て行った。
「月良・・・本当に困った子ですね。」
ベッドでシーツを纏<マト>って眠っている少女は、とりあえず綺麗に彼らにしてもらっていた。
ベッドに乗り少女の寝息を感じる。
「ダメ、よ・・・椥さん。」
「月良・・・・・・??」
触れようとすると声を掛けられた。
「もう、ダメ。あの人たち、加減知らなさすぎ・・・」
「それ、は・・・すみません。」
「あなたは、“月良”をどーしたいの?好き、では・・・ないわよね?」
「え、ええ・・・まぁ、そうですね。」
少女の雰囲気がいつもと違うのは、判る。
「結論から言わせてもらえば・・・“所有物”、でしょうか。」
「“所有物”、そう・・・成る程ね。“ワタシ”は、理解したわ。」
「ところで君は、誰でしょうか。」