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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第35章 与えられる快楽
これは、この感情は・・・なんなのだろうか。“愛”では、ない。ただの“執着”・・・そうだ。ソレだろう。
この感情は、“執着”だ。少女を所有物化して見ているのだ。俺は、“愛”など芽生えない。
ただ、少女の所有者で居たいのだ。だから手を組んだ。それだけに過ぎない。
「全く・・・少し目を離すとコレですか。」
部屋に戻ると世話を任せた執事と身体診察を依頼した主治医が少女を抱き潰していた。
「お帰りなさいませ、椥さま。」
「よう、お帰り。」
「あなたたちは、なにをしてるんですか?私が頼んだのは、こんなことじゃありませんよ。」
あっけらかんと自分に言葉を返してくる2人にため息が出る。しかしイライラは、ない。
それが自分が“愛がない”と思う理由だ。
「2人は、下がっていいですよ。」
「了解。」
「じゃあ、夕食でな。」