この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第35章 与えられる快楽
枕を抱き締めてまぶたを閉じた。
》 》
♪~♪♪~~
呼び鈴が鳴った。
「いらっしゃいませ。良巳さん、奈音。」
扉を開けて来客を出迎える。
「誰にも今日のことは、口外されていませんか?」
「当たり前だ。月良は、どこだ?」
「それなら宜しいのです。どうぞ中へ。」
2人を家へと上げる。
「月良に逢わせろ。」
「そう急かさなくとも晩餐でお逢いになれますよ。さあ、どうぞ。」
敵意剥き出しの男の言葉を受け流しながら晩餐の部屋に案内する。
「奈音、久しぶり。」
「汰音・・・・・・」
「来たんだな。」
「悪い?」
「悪くない。俺も呼ばれた1人だ。」
目の前居る兄弟が他人のようだ。
「汰音。あなたも席へどうぞ。」
「ああ、判った。」
晩餐の部屋へと向かう。