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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第36章  本当の主・・・?
  


 事件に関与した者・巻き込まれた者・その関係者が一堂に会した晩餐がいま、始まろうとしていた。


「良巳、奈音いらっしゃい。」


 ホスト役の椥は、全員に声を掛けた。


「月良は、どうした?」


「いま来ますよ。」


 苛立っている良巳に優しく言う。


「さて皆さんとは、色々な縁があって知り合いこのような席を設けるまでになりましたが腹を割って話しをしたことがないなと・・・思いましたので話しをしましょう。」


「いいだろう。」


「おやおや。良巳が1番に賛同など驚きましたね。」


「お前たちの話しも訊いておきたいからな。」


「そうですか。それは、よかった。」


「さぁ、月良こちらへ。」


 椥が声を掛けるとドアが開いてワンピースドレスに身を包んで立っている月良が現れた。


「さぁ、中に入りましょう。」


「はい・・・・・・」


  
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