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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第36章 本当の主・・・?
奈音の話しは、胸が痛んだ。
「なんで。殺人犯がこうもあっさり出てこれるのかしら?ねぇ、椥さん・・・?」
「奈音。私は、今さら誰かにこの座を譲る気などありません。聖子とあなたがどんな優しい時間を過ごしたのかは、知りませんが関係ありません。
私と聖子の関係をここにまで至る確執を知って欲しいとも思いません。さぁ、ここでこの悪縁を絶ちきりましょう。」
椥は、ハッキリと告げてみんなを1人1人を見た。不穏な空気が流れる。
「月良・・・あなたの主は、私です。」
「え・・・・・・??」
強い瞳で見つめられてドキリとした。
「なにを、勝手・・・・・・っ、、、んぐ。」
「お兄ちゃんっ!!」
急に兄がノドを押さえて倒れた。
「旦那さ・・・・・・っうぅ!」
「奈・・・・・・っぐっ。椥・・・お、まえ・・・・・・」