この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第36章 本当の主・・・?
「奈音さん、汰音さん!!」
次々に倒れていく人たちに恐怖が募る。
「月良・・・さぁ、おいで。」
「いや、・・・」
手を差し伸べられて後退りをしたいが身体に力が入らなくて出来ない。
「お前の主は、私なんですから。」
「っ、・・・・・・いやっ!!」
辛うじて身動ぎをした瞬間に椅子ごと床に倒れてしまった。
「さぁ・・・・・・っ。」
「椥、さん・・・??」
目の前で膝が折れて倒れた。
「な、んで・・・っ」
「お前も、邪魔なんだよ。」
「彼方さ・・・・・・ッ!!?」
目の前で男たちは、倒れていく。振り返ると執事もいつの間にか倒れていた。
「さぁ、これでようやく2人っきりだな。」
目の前には、真犯人が立っていた。
「お前の主は、俺だ。2人で楽しく過ごそう。」
主は・・・・・・誰だ。