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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第39章 終わることなき〝宣戦布告〟
》 》
「ん・・・・・・」
眩しい光と機械音が出迎えてくれた。
「月良ちゃん。目が覚めたね。」
「え・・・・・・ッ?!!」
白い天井を見てから声のする方に視線を向けて視界に入った人物に驚いた。
「あれ、もしかし覚えてて・・・くれた?」
「もちろんです。私を助けてくれた人ですから・・・」
「そっか。嬉しいな・・・」
「でもなんで、干亜さんが居るんですか?お兄ちゃんは?お兄ちゃんは、無事ですか??」
混乱しながらも兄を思っていた。
「落ち着いて。大丈夫。みんな無事だったよ。」
「そう、ですか・・・」
ホッとして胸を撫で下ろしたが急にもう1つのことが気になった。
「恵見、さん・・・。」
「えっ??」
「恵見さんは、どうしたんですかっ!」
自分たちを危険に晒した男の安否を確認しなければ・・・と思った。