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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第40章  自由と言う名の檻へ・・・・・・
  


 優しいだけで触れてくることのない青年が歯痒い。そんなことを思っては、イケないのだが・・・最近そればかりを思う。


「本当に?顔が、赤いけど・・・」


「大丈夫、です・・・・・・
(お兄ちゃん・・・・・・ッ)」


 身体の熱は、燻るばかりだ。


「本当に?」


「もう~干亜さんは、鈍すぎです。」


「え、え??」


「どうしてお兄ちゃんに逢わせてくれないの?」


 花弁に口付けながら戸惑っている青年に問い掛ける。


「それ、は・・・・・・」


「毎回、花だけ・・・私は、お兄ちゃんに逢いたいの。」


「いまは、無理だよ。会長の監視が厳しくて難しい。」


「そんなの関係ない。私は、お兄ちゃんに逢いたいの・・・」


「月良ちゃん・・・困らせないで。まだ2ヶ月しか経ってないし会長が許すわけない。」


  
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