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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第40章 自由と言う名の檻へ・・・・・・
「ダメだって。気持ちは、判るけど本当に会長に睨まれたらもっと自由がなくなっちゃうんだよ。」
腕を掴まれ座らせられた。
「とにかく月良ちゃんは、学校に行って会長にきちんと認めてもらわないとね。
大丈夫・・・俺も助けるからね。」
「干亜さん・・・・・・」
大きな腕に抱きすくめられた。
「落ち着いて。一緒に会長の誤解を解こうね。」
「・・・干亜さん。」
優しくて暖かな腕の中。ゆっくりと気持ちが落ち着いていく。
「さぁ、良巳さんから貰った花を生けようか。」
「はい・・・」
いつの間にかもう1つの人格は、なりを潜めた。青年の優しさに包まれる。
「よしよし。さぁ、おいで。」
青年に言われて台所で花瓶に花を生ける。2人でテーブルに置いた。
「月良ちゃん。これからまだまだ時間がかかると思う。」