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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第1章  更なる贖罪の褥・・・
  


「月良・・・〝よかった〟ろう?」


「・・・抜い、て。」


「全く。椥にベッドの作法の一つ教わらなかったのか?」


 ゆっくりと引き抜くとお互いの濃い蜜が糸を引いていた。


「(もう1回・・・)」


 自分の吐き出した蜜が溢れるのと糸を引いているのに興奮を覚える。


 ピー ピー


「チッ。」


 仕事へ出掛ける時間のアラームが耳障りに鳴り響いた。


「行ってくる。」


 うつ伏せで肩で息をしている妹に囁いてベッドを降り部屋を出た。


「っ・・・うぅ。」


 快楽に抗えきれない自分が情けなくて涙が止まらない。兄と望んでいた生活も関係もここにはない。


   ━ 1週間前 ━


「っ、いやっ!!」


 兄に連れられてやって来た新居でまさかのキスをされ力一杯身体を押し退けて抵抗した。
 地上を目指して階段に向かって走った。


  
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