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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第5章 禁断の果実
緑に囲まれた別荘地のような高級住宅街の一角にポツンと建つ広大な敷地を有する豪邸は、厳重なセキュリティを誇り外界と隔離されたような様相を呈している。
この豪邸は、現在の主に引き渡されてから極秘に地下室が改装された。
作業していた者たちは皆薄々とある性的趣向の部屋なのだと理解していた。口止めも兼ねての莫大な工事費用支払額がそれを裏付けていると言えた。
完全防音設計のその部屋では、今まさに〝禁断の趣向〟が繰り広げられている。
「下ろして・・・」
両手を後ろに拘束されワイヤーフックで固定されベッドにつま先が付くか付かないかで吊されて不安で堪らない。
「おいおい、これくらいで慌てるなよ。こっちも・・・」
片膝をロープで縛りもう1本のワイヤーで吊す。
「っ、やめっ・・・・・・」
「全身を吊してやってもいいけどまぁ、飛ばし過ぎると大変だからな・・・」