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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第5章  禁断の果実
  


 上を見ながら本音を口にする。


「っ!!?」


 兄の視線につられて上を見ると淡いオレンジの灯りで気が付いていなかったが天井には、〝何に使う〟のかを知りたくもない物が無数にぶら下がっていた。


「そうだ。コレは、使ったことあるのか?」


 壁から玩具をひとつ取って差し出す。


「(コレ、これは・・・・・・)」


「ん?ないのか?使ったことがないなら見物だな。」


 片膝を吊しているおかげで秘部は、全て見えていた。そこに玩具をあてがう。


「使ったからっ、もういいからっ!!」


 弄ばれるのが判って思わず大声で宣言してしまった。


「〝使った、ことある〟って?」


「そう、です・・・だから、やめて。」


 〝見物〟と言われたので玩具を知っていればされないと安易に考えてしまい答えていた。


「へぇ~〝良かった〟のか?」


「っ・・・・・・」


  
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