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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第6章  妹の・・・罪
  


「っ、めん・・・なさい。」


「いいんだ、別に。」


 微かに謝ってきた妹の顔を覗き込み唇を重ねる。


「お前が〝気持ち良く〟なるようにやったんだから。」


「え・・・っ?」


 優しい触れるだけのキスが終わると兄が悪魔のような天使の微笑みを向けて〝謀った〟ことを告げてきた。


「全く・・・お前は。」


 惚けて涙で潤んだ瞳で見つめてくる妹に感じるのは、〝穢れなさ〟。嫌になるほどの〝純白さ〟。
 痛め付け恐怖の褥に堕としても穢れの見えないこの妹<セイイキ>をいかに攻略していいのか・・・判らなくなる。


「お兄ちゃん・・・もう、ヤメ、、、て。」


「こら!また〝お兄ちゃん〟って呼んでるぞ。」


「だって・・・〝お兄ちゃん〟は、〝お兄ちゃん〟だもの・・・。」


「全く・・・躾がいのある。」


 ジュプ!


「んぁあっ!!」


 乱暴に指を抜かれた。


  
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