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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第7章 兄から妹への調教始め
「いったい、〝誰〟なの・・・?」
気怠く痛む身体を引き摺るように起き上がる。気が付けば身体は、綺麗にされシーツも新しくなっておりフカフカの布団で眠っていたのだと判った。
「いま、何時・・・?」
「朝よ。さぁ、起きて朝ご飯よ。」
「あなた、〝誰〟?」
訊かなければならないことを忘れてつい違うことを訊いてしまった。
「私は、かせいふよ。」
「〝家政婦〟・・・さん?」
起き上がり姿を見て首を傾げた。イメージの“家政婦”とは、似ても似つかない様相だっただったからだ。
作業しやすい格好に唯一〝家政夫〟と認められるのものは、エプロンのみであった。
「さぁ、私の素性が判ったのなら顔を洗って朝ご飯を食べてちょうだい。仕事が終わらないわ。」
「あの、お兄ちゃんは・・・」
地下室の秘密を簡単に明かせる人物は、信用ならない。