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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第7章 兄から妹への調教始め
兄の仲間ならば信用しては、イケない。
「〝旦那さま〟なら早くにお出掛けになりましたよ。お仕事です。
〝月良を呉々も頼む〟と仰て行きましたよ。」
「あのっ、私のこと・・・・・・」
知っているのか訊きたくなかったが兄を知るならこの関係がバレているのは、明らかだった。
「旦那さまと月良さまの関係は、きちんと把握してます。私は、あくまで〝かせいふで〟すから・・・余分なことは口にしません。
でも、旦那さまから許された範囲でなら〝なんでもします〟よ。許可を頂いておりますからね。
私のことは、ご理解頂きましたか?」
「・・・は、い。」
丁寧な口調に騙されそうだった。物腰が柔らかくても油断してはならないことをあの日々の中で思い知っていた。
「さぁ、顔を洗って。」
「はい・・・」
気怠い身体をベッドの端に移動させて足を下ろす。