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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第7章 兄から妹への調教始め
ジャラ・・・・・・
「っ!!」
足を下ろすのと同時に重たい鎖の音がした。片足首には、枷が着いていた。一気に残酷な現実に引き戻された。
「月良さま、どうかしました?」
「い、いいえ。」
“かせいふ”の声にビクッと身体を跳ねさせながらも平静を装って答える。
「辛いなら手伝いましょうか?」
「い、いえ。1人で行けます。」
本当は、身体の感覚が鈍っていて立ち上がるのもやっとだった。
「(気持ち、悪い・・・)」
壁に手を付きながら洗面所に向かう。
「っ!!?」
ジャラジャラと鎖の音と一緒に入った洗面所の鏡に映った自分の姿に言葉を失った。
赤と黒のベビードール。露出している肌には、あちこちに兄の痕跡が付けられていた。
「やだ・・・」
首筋の跡を爪で引っ掻く。
生々しい兄の痕跡を見て現実が押し寄せる。何度も。