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空洞
第2章 相田 樹(あいた いつき)

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次の日、下村を注意したけど酔っ払っていて何も覚えてなく、渚に平謝りしていた。
その後は何ごともなく、順調に仕事も進む。
渚もあの日の事を、気にしてる様子もない感じだった。
出張最終日、取引先から接待を受けた。
二次会で連れてきてもらったのは、高級なクラブ。
取引先の社長の行きつけのクラブらしい。
「相田君、紹介するよ。クラブサマンサの冬美ママ。」
「こんな所ですが、どうぞごゆっくりして行って下さいね。」
品のある着物姿の女性が、柔らかい笑みを浮かべながら挨拶してきた。
「ありがとうございます。とても素敵なお店ですね。」
名刺交換をし、挨拶を交わす。
「ママは、中々の美人だろう?もう何年も口説いているけど、俺にちっとも惚れてくれないんだよな〜。」
「あらあら、社長さんったらお上手なんだから。」

