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空洞
第3章 若瀬 渚(わかせ なぎさ)
今日の渚は、ボディーラインがくっきり出るカットソーにミニスカートを履いていた。

「下村さん、今日デートしたら、あのお願い聞いてくれるんですよね?」
「ああ。部長の家だろ?あんな妻子持ち狙ったってしょうがないじゃん。
俺にしておきなよ。」

「いいの。いいの。だって部長かっこいいんだもん。」
そう言いながら、わざとらしく笑顔を向けた。

「…そんな事言って、今夜は帰さないからな。」
「えーやだー。部長に言いつけちゃうからね?」

「お願いごと、聞いてほしいんだろう?」
下村が渚の腰に手を回す。

「部屋取ってあるから。」
カードキーを目の前に差し出した。

渚は、コクリと頷いた。
二人は立ち上がり、バーを後にした。
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