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金曜日
第16章 私の実家



私は翔大さんが選んだワンピースにカーディガンを羽織り



翔大さんは濃紺のスーツを着た



季節は秋だけど今日はいいお天気なのでこれで大丈夫



『あかり?車で行って大丈夫?駐車場とか』



「あっ、うん、大丈夫。」



実家っていっても事務所も併設で駐車場は沢山ある



5階建てのビルと裏に実家の母屋と離れ



かなり大きいと思うけど、小さい頃はそんなこと気づかずに過ごしていた


高校生でお友達がお泊まりに来て



出入りする芸能人にキャーキャー言ってるのか不思議で



この環境が特別なんだと悟った



そして、一人暮らししたいと実家を出て



普通に暮らすのがいかに大変かを学んだ



見守っていてくれた家族には感謝しかない



翔大さんっていう大切な人もできた



話してどうにかなるとは思わないけど



もう少し戻らないでいいって言って欲しいよー!



翔大さんと始まったばかりのこの関係を



見守ってくれないかな?



『あかり?、、あかり?、、』



「へっ?」



『また、なんか考えてたろ?ボーとして(笑)』



やっぱりエスパーか?なんでもわかるのね?(笑)



『そろそろ、行くよ?準備いい?』



「う、うん、いいよ。」



玄関を出て、エレベーターで地下駐車場へ



昨日も乗ったけど同じこと言われて



『シートベルト!』



「は、はい!」



運転席に座る翔大さんがあまりにも格好いいので見とれてたのは内緒

















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