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金曜日
第17章 翔大さんの決意
リビングで翔大さんが緊張の面持ちをして
『あの、あかりさんのご家族に聞いて頂きたいことがあります。』
と、静かに話し始めた
『実は姉がお世話になっている事務所があかりさんの実家だと、一昨日聞いたばかりで、、、』
『私とあかりさんが勤めているKMの親会社久坂商事を私の父が経営していることは、先ほどおじい様とお父様にはお話しましたが、、、』
『まぁ、姉から聞いてはいると思いますが、、、』
『KMコーポレーションは実質私が経営していまして、今は修行の身で営業に出ていますが、、、』
『いずれ、経営に携わっていくことになります。』
『この事を昨日、あかりさんにお話したばかりで、、、』
『あかりさんは、かなり戸惑っています』
『ひとり娘さんなのは、重々承知していますが、、、』
『私はあかりさんが好きです、、、』
『あかりさんと結婚したい、人生を一緒に歩みたいと思っています。』
『あかりさんが実家に戻らなければならないと聞いて、実家の会社を継がなければならないと聞いて、、、』
『でも、あかりさんが会社を継ぐという理由だけで、私はあかりさんを諦められません』
『ふたりで一緒にいられる方法を考えて、ご家族に納得いく解決策を報告できた時、、、』
『あかりさんとの結婚をお許し頂けないでしょうか。』
そこまで、考えてくれていたんだ、翔大さん
私の家族は真剣な顔で翔大さんと私を見ている
「わ、私も翔大さんが好きです。ずっと一緒にいたいと思ってる。」
「じぃじ、もう少し時間を下さい。」
じぃじはニコニコしていたが
パパが口を開いた