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金曜日
第17章 翔大さんの決意
「私達が納得できなかった場合は、あかりを諦めるのかね?翔大君」
私が嬉しくてウルウルしてるっていうのに、パパはなんてこと言うの?
「パパ!そんなこと言うなら、もう帰ってこないから!」
私が叫ぶと
『諦めません、必ずよい解決策をお持ちします。』
翔大さんが静かにでもはっきり言い切る
パパは
「そうかー」
と、ひとりで頷き、そしてユリアさんを見て
「うん、良し、合格だな?」
って、じぃじとばぁばに目配せをして
「早速、久坂さんに連絡しなきゃ♥」
って、ママがパパにウインクを飛ばす
「???」
『???』
興奮状態の私の肩を抱いている翔大さんも?顔
ママがスマホ片手にどこかへ電話をかけている
そして、甲高い声で
「もしもしー!久坂さーん?佐藤でーす!来たわよ?本当にいい子ねー?はい、、、はい、、、そうなのよー!大丈夫!そうそう、、、はい、、、主人もいいってー!、、、本当に良かったわ!そう、、、はい、、、ふふふっ、、、こっちは大丈夫よー!、、、えっ?今から?いいわよー!はい、、、はい、、、では、お待ちしてますねー!」
な、なに?なに?
訳がわからない私達が電話を終えたママを見る
「あなたー、今からいらっしゃるって!」
「おう、そうか、」
それだけしか会話なし
意味わかんないけど?
「ママ、久坂さんって、えっ?なに?」
「いらっしゃるって!今から、久坂さん♥」
「えっ?」
『えっ?』
「やだー、一緒に行こうって誘ったのに用事があるっていったくせに、こういう事だったのね?結局来るんじゃない!」
ユリアさんがプリプリ言ってる
「お食事は済まされてるかしら?聞けばよかったわ。ケーキ食べられるかしらね?みんなもお茶、入れ直すわね♥」
ママがパタパタとキッチンに行ってしまう
そして、じぃじとばぁばは
『私達はもう休ませて頂くよ、翔大君が思った通りの子だとわかったからね、後は任せたよ。』
そう言うと、離れへと戻って行く
私と翔大さんは何が何だか訳がわからないまま
ソファーにちょこんと座って固まっていた