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金曜日
第18章 ユリアさんの告白
「そう言って頂けると思っていました。」
パパは自信満々の笑みで話を続ける
「そこで、私に考えがあるのですが、それには翔大君とあかりにも関係してくるので、この二人の話も少ししましょうか。」
急に私達の顔を見るように話を振られたので挙動不審のようにキョロキョロしてしまう
「す、少しって、私達の話をするものだと思ってたのに、ちょっと、頭が追い付いてないのに、、、」
キョドる私に翔大さんが頭をポンポンして話し出す
「先程あかりさんのご家族にもお話しましたが、あかりさんが好きです。お付き合いは始めたばかりですが、いずれは結婚して生涯を共に過ごしたいと思っています。」
また、真っ赤になる私
「ここ2日くらいで話をして、あかりさんの気持ちも確かめた。うちの会社やあかりさんの家の事情も聞いて、あかりさんが一歩踏み出せないくらいに悩んでしまっているのを見て、いっそ話して解決できるものならと、ご挨拶に伺う事にしたんですが、、、」
「私の決意の前に、姉が、、、クククッ」
急に笑いだし
「すみません、私はちょっと気づいてましたので、このタイミングかと、、、クククッ」
笑いが収まらず
「本当にすみません、きちんと場を設けて頂いてるのに」
ふぅー、と息を吐き話を続ける
「私は、いずれは会社を継がなければと思っています。今現在は営業ですが、父と同行して少しずつ経営にも携わっていっています。」
「あと、個人的に投資もしてて、自分で言うのもなんですが、かなりの資産を持っているつもりです。」
「あかりさんに、一生苦労をかけさせないで暮らしていける自信はあります。」
「なので、将来のことも含めて、お付き合いをお許し頂きたいです。」
そこまで言い切り、翔大さんはうちのパパとママを見る
パパは優しい笑顔で久坂夫妻に
「こういう事だそうです。(笑)」
そう言うと、久坂社長が
「そうか、なんだ、私達は心配することなかったって事ですな?わはははっ、(笑)」
久坂夫妻もパパもママも良かった良かったって、笑いあってる
ホッとした顔の翔大さんとユリアさんまで笑ってるし
訳がわからないのは、私と北川さんだけみたい