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金曜日
第19章 久坂商事と佐藤企画



「あ、いや、まぁ、なんだ、、、佐藤さん、、、」



久坂社長は助けを呼ぶかのように、うちのパパを見た



「まぁ、ふたりが私達の知らないところで付き合うようになってくれてて、私達はホッとしたんだよ。ですよね、久坂さん。」



「そう、そうなんだ、翔大。」



『それは、元から政略結婚させようと思ってたと仰ってるのととれますが、そういう事なんですね?』



「政略結婚?、、、えーーーーっ!」



『あかり、俺達はそういう運命だったんだ、なんか腑に落ちないけど、俺があかりを好きなことに変わりはない!あかりの心配も解決だな?』



「う、うん、でも、どうして?どうして、私達を政略結婚させようなんて、私、考えてもみたことなかったのに、、、」



久坂社長が説明するかのように話し出す



「うちは商事会社であらゆる事業に携わっていたが、ユリアがうちの娘なのは公表していなくて、佐藤企画で色々な企業の広告塔ななっているユリアを、いつか我社で起用したかったんだか、これといって特化した事業がなくてな、KMでも良かったんだが紳士服ではなー、そこにユリア自身がレディースを立ち上げたいと言い出した。勿論、佐藤さんには初めから話し、計画的に事を運んでたんだ。」



そこまで聞いて、私達の事は関係ないと思ったけど



「しかし、ユリアを広告塔にすれば、久坂がユリアの実家であかりさんに事の全てがわかってしまう事が懸念された。そこで、翔大とあかりさんを結婚させ、久坂と佐藤企画での共同事業として、レディースブランドを立ち上げる計画に変更したんだ。そこの広告塔にユリアがなれば、ユリアの夢も叶う、久坂と佐藤さんの繋がりも強固なものになる。お互いに出来ることが増える、WinWinだろ?」



そう話し、両手をピースにして見せた(笑)








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