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金曜日
第21章 展示会
《ごめんなさい、今バスの中!》
[降りたら電話して!待ってる]
《はい、あと10分くらいです。》
[了解!]
簡単に送信できて相手が読んでくれるメッセンジャーアプリは現代の私達には欠かせないツールだけど、既読がつかないとお互いに心配することも多々
画面を開いたついでにメッセンジャーアプリを少しさかのぼって会話を見てると、顔が赤くなるくらいの甘い言葉が書かれている
今週の水曜日に家でお風呂に入っている間に沢山のメッセージが届いていた
[あかり?]
[あかり?どこにいるの?]
[なんで、既読つかない?]
[おーい!あかり?あかり?あかり?]
[どうした?どこにいる?]
[家にいないの?]
[おーい!どこですかー?]
[あかりーーー!]
[どうしたんだよーー!]
[なんで、どこにいるの?]
[寝たの?]
[ってか、まだ9時だよ?]
[あっ、風呂か?]
[あかり?風呂?]
[俺のためにキレイにしてるのか?]
[まさか、こんな時間に出掛けてないよな?]
[どこにいる?]
[どこかで呑んでるのか?]
[お迎えにいこうか?]
[お姫様には王子様のお迎えが必要だろ?]
[まじ、どこ?]
[心配!]
[なんで、でない?]
[まさか、誰かと一緒とか?]
[誰だよ!]
[俺の姫に手だすなよ!]
[なんででないよーーー!]
[あかりーーーーー!]
[姫ーーー!]
[俺のところに戻ってこーい!]
[あかり?]
[あかり、大好きだよ!]
[あかり愛してる!]
[どこにも行くなーーー!]
[おまえには俺しかいない!]
[いや、俺にはあかりしかいないんだよ!]
[あかりーーー、愛してるよ、どこだよ!]
[今から行く!]
お風呂から出て、10分くらいしてインターフォンが鳴り、翔大さんだったのでビックリしてオートロックを開け、慌てた様子で部屋に来た翔大さんにぎゅっと抱き締められて、メッセージを未読だったことを知らされて
『あかり、お泊まりの用意して!』
有無を言わさず翔大さんのマンションに連行された(笑)