この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
VERTEX
第10章 取らないで…



VERTEXはあくまでもスポンサーさん重視の考え方しかしない。

ファイターとして選手を大事にはするけれどスポンサーさんの為なら、その選手をタレント並に利用する事も厭わない。

ファイターはアスリートではなくショービジネスのタレントだという考え方のVERTEX。

派手な演出、派手な宣伝。

その裏側が見えて来ると泣きたくなる。

ファミレスでご飯を済ませて家に帰る。

もう涼ちゃんとは2週間は普通に会えなくなる。


「試合が終わったら遊びに行こう。」


涼ちゃんがそう言って帰った。

それからの2週間はただ涼ちゃんを迎えに行くだけの生活…。

練習でボロボロになる涼ちゃんを連れて帰っては寝かせるだけ…。


「アンタ…、涼ちゃん以外にする事ないの?」


お母さんに聞かれる。


「一応、受験生なんです。」

「エスカレーターの大学受験で勉強なんか何もする事ないくせに?」


高校から7割が内部生として上がる短大。

残りの3割は海外留学をしたり東京の大学に本気で進学をする人達。

内部生は推薦と変わらないから10月には進学が決定する。

必死になる受験じゃない。

自分が何の為に大学に進むのかもわからない。

だったら高卒で涼ちゃんと結婚しちゃう方がいい?

それだと、この先の自分の人生が本当に何もない人生を送る事になる気がして不安になる。


「涼ちゃんが居なくても生きていける人生を見つけないとあっという間に涼ちゃんに縋るだけの惨めな女になるわよ。」

「ゔっ!?」


自由奔放なお母さんにそう言われて凹んだ。

涼ちゃんに縋るだけの女…。

それじゃ国崎さんよりもタチが悪いと思う。

ひたすら、ため息しか出ない2週間を過ごす羽目になった。


/388ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ