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第11章 ショック…



朝食を済ませてホテルを出る。

地元に向かって車を涼ちゃんが走らせる。


「理梨…?」

「ん?」

「まだ機嫌悪い?」

「だから…、悪くないって…。」


ただ、ため息が出る。

通常で3時間ほどの道のり。

東京付近では渋滞する。

サービスエリアでお昼を食べて目的地に着いたのは昼の2時…。

富士五湖にある温泉地。

今回は観光は抜きで温泉でひたすらダラダラしたいと私が望んだ。

この辺りで有名なのは絶叫系アトラクションを取り揃えた遊園地やオルゴール館や美術館。

私も涼ちゃんも大概を学校の遠足で経験済みの場所ばかりだから温泉でマッタリ休日をやりたいと涼ちゃんと決めた。

ちょっと高級感のある旅館にチェックインをする。


「理梨…、浴衣!」


涼ちゃんが着替えさせようと目を輝かせる。


「自分でやる。」

「えーっ?」


涼ちゃんに背中を向けながら旅館の浴衣に着替える。


「ブラジャーは外さないと線が見えてるぞ。」


背中からいきなりブラジャーのホックが外された。


「やんっ!」


慌ててない胸を押さえてしまう。

涼ちゃんが腰を抱いて来る。

まだ明るいのにそれはないでしょ!?

叫ぶ前にキスで口が塞がれる。

浴衣の襟元から涼ちゃんの手が入って来てブラジャーが剥ぎ取られる。

その手が胸を撫でるように揉み出した。

夕べは寝てたくせにー!

ただ涼ちゃんの腕の中でジタバタする。


「やっぱり…、嫌か?」


涼ちゃんが私の顔を撫でて聞いて来る。


「嫌?何が?」

「俺とえっちするの…、嫌か?」


泣きそうな顔の涼ちゃんが居た。

石垣島で私が怒ったからずっと気にしていた涼ちゃんがまだ居た。


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