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VERTEX
第2章 お迎え…



涼ちゃんは好き…。

ドキドキもする。

それでも涼ちゃんしか知らない自分に不安になる。

中学生までは男の子なんか意識してなかった。

涼ちゃんが甘やかしてくれて、なんでも私の言う通りにしてくれる生活で満足してた。

高校に入って女子高だから他の男の子の存在が私の前から消えた。

VERTEX入りが決まった夜…。

涼ちゃんと初めてキスをした。

ファーストキス…。


「俺の理梨…。」


そう言われて頭が熱くなった後はよく覚えていない。

少なくとも幼なじみから彼氏に変わった瞬間だったとは思う。

本当にこれでいいの?

不満は何もない。

私が嫌がる事だけは絶対にしない涼ちゃんだから…。

ふと気付けば涼ちゃんの指が制服のネクタイを外している。

スカートのファスナーが下ろされて床にスカートが落ちるとYシャツのボタンが1つ、また1つと外されてしまう。

今日のブラジャーは可愛かったかな?

そんな事を考えちゃう。

最近の私は少しでも涼ちゃんに可愛いと思われたい自分がわかる。

カッコ良くなって手の届かないところに行ってしまった涼ちゃんとこれ以上は離れたくないという我儘が出ちゃう。

Yシャツが脱がされると涼ちゃんが私の肩にキスをする。

涼ちゃんが嬉しそうに笑う。


「理梨の肌…、すべすべ…。」


顔が持ち上げられてキスをされる。

喰むように貪るように私の口の中を舌で掻き回しては私の舌を絡め取り吸い上げる。

頭が真っ白になる。

身体の力が抜けて涼ちゃんにしがみつく。


「やっぱり、理梨が一番可愛い。」


そう言って抱きしめてくれる。

でも…、それだけ…。

いつも…、そこまで…。

だから、わからなくなる。


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