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VERTEX
第16章 受験生…



VERTEXがファイターのサインの制限をしているのはこのサイン会の為。

ファンはVERTEXが出すグッズやDVDを買う事で選手のサインを手に入れる権利を得る。

大量購入をするファンには特別に写真撮影会に参加する権利も発生する。

去年の涼ちゃんは既に頂点だった霧島さんのサイン会に参加した。

売り出し中のファイターの何人かが人気のあるファイターに付いてそのサイン会でファンと交流をする事で知名度を上げるという狙い。

私は何も知らずに涼ちゃんと霧島さんが居るからと北海道でのサイン会に付き添った。

その頃はVERTEX側に私の存在の認識は全くなく私はただの一般人。

当然、会場では私の事を熱烈なファンと勘違いをした警備員につまみ出された挙句に涼ちゃんが用意をしたホテルの部屋にも帰れない状況に陥った。

更に最悪だったのは夜に行われるスポンサー主催による食事会のスケジュールを涼ちゃんが把握をしていなかったという事実。

スポンサーは当然ファイターの一番のファンという扱いになるVERTEXであり、私はその食事会が終わるまで1人でホテルの前で立ち尽くす事になった。

そんな忌まわしい記憶しかないサイン会に再び連れて行くという涼ちゃんの神経を疑ってしまう。


「冗談じゃないわよ…。」


今年はさすがに去年のように酷い扱いは受けないとは思う。

その為の私用のジムパスがあるのだけれども、やはりVERTEXでは自分は部外者なんだと感じる部分は否めない。

試験前だというのに…。

イライラとする中で寝不足のまま翌日は学校へ行く羽目になり、学校から帰ると涼ちゃんの姿はない。


「涼ちゃんは?」

「今日からジムでしょ?」


大福を食べなから答えるお母さんの言葉に愕然とするしかなかった。


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