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VERTEX
第17章 間違ってる…



サイン会では涼ちゃん達ファイターは私服になる。

素のファイターが見れるチャンスをVERTEXは売り物にしている。

今日の涼ちゃんは白いTシャツにカジュアルな薄紫色のスーツを着ている。

スーツは涼ちゃんのスポンサーメーカーのもの。

ホテルの部屋に荷物を置くと涼ちゃんとホテルが用意をした控え室へと向かう。

その控え室で簡単な食事をしながらサイン会での注意事項を聞く。

説明をするのは和美さん…。


「握手がしつこい場合は警備員が手を離すように促しますから無理には離そうとしないで下さい。」


ファンの持ち時間が決まっている。

ファイターには2人の警備員が脇に付き、持ち時間に合わせて次の人へと促していく流れ作業のサイン会。

そんな説明の間中、私はある人に見とれてしまう。

黒田さんって和美さんが言っていた。

真っ白な肌…。

彫りの深い顔立ち…。

女性…?

そう思うほどに綺麗な顔をした男の人。

華奢な手…。

長い指…。

格闘のファイターとは思えないほどにスリムな人。


「理梨?」

「あの人…、本当にファイター?」

「ああ、黒田さん?ベスト8入りはしてるよ。チャンピオンにはなった事がないファイターだ。」


涼ちゃんが教えてくれる。

だから7位止まり…。

ミケは12位…。

涼ちゃんが2位…。

それでも3人の中でダントツに綺麗な顔をした男の人に私は見とれてしまう。


「俺以外を見んな!」

「あがっ!」


涼ちゃんの手が私に目隠しをする。

黒田さんがクスクスと笑う。

綺麗な顔の黒田さんに笑われたと思うと恥ずかしくなって来る。

私よりも女らしい顔をしている黒田さん…。

涼ちゃんの手を払い除ける。


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