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第18章 2度とお断り…



泣き疲れて眠ったらしい。

目が覚めるといつものように涼ちゃんが私の髪を撫でている。


「起きた?」


引き攣った笑顔に夕べの事をまだ気にしている涼ちゃんを感じる。


「お腹…、空いた?」


私から涼ちゃんに聞いてみる。


「うん、腹減った…。」

「シャワーして来る。髪の毛を編んでくれたらご飯に行きたい。」

「いいよ…。」


どんなにお腹が空いていても私のペースに合わせようとしてくれる。

涼ちゃんを部屋に残してシャワーを浴びて着替えをする。

濡れた髪は涼ちゃんが乾かして編んでくれる。

いつもの私になった気がする。


「涼ちゃん…。」

「んー?」

「キスして…。」


やっと涼ちゃんが笑ってくれる。

いつもと変わらないキスをする。


「理梨はもう怒ってない?」

「怒ってない。だから…、涼ちゃんは涼ちゃんのままで居てよ。」

「理梨が居てくれるならな。」


私が涼ちゃんを失くすのが怖いと感じるように涼ちゃんも私を失くす事に怯えている。

それは、まだ子供っぽい繋がりだけかもしれない。

それでも2人で手を繋ぎ寄り添うのが私と涼ちゃんにとっての当たり前だからと離れるのを嫌う。

私が笑うとはにかみながら笑ってくれる涼ちゃんが大好きだと思う。


「ご飯に行こう。」


涼ちゃんにじゃれるようにしてホテルの部屋を出て朝食へと向かった。

今朝は昨日と同じ控え室に朝食がビュッフェスタイルで用意をされる。

ホテルの近辺をファンがウロウロとしている状況では迂闊にレストランなどには行けない。

ミケも黒田さんも居たけれど私は涼ちゃんしか見ないようにして朝食を食べる。

スタッフの人が和美さんに何かを話し掛けている。


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