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VERTEX
第19章 欲しいのなら…
今の涼ちゃんは孤独なファイターだと感じる。
霧島さんの助けも借りられずに霧島さんが残す頂点を引き継ぐ為だけに戦っている。
その為にはミケであっても利用するつもりの涼ちゃんが遠い人に感じてしまう。
私に出来る事は…?
私が涼ちゃんにしてあげられる事は…?
「涼ちゃんだけの私だよ…。」
涼ちゃんだけが欲しいと私の思いを伝えたい。
涼ちゃんが私にしてくれるように涼ちゃんの顔を撫でてからキスをする。
「理梨…?」
「涼ちゃんが欲しいのなら…、私がしなきゃいけないんだよね?」
今はまだ試合の1ヶ月前…。
今ならまだ涼ちゃんと愛し合う事が出来る時期…。
「涼ちゃんだけの私で居たいの…、それは私だけの我儘なの?」
涼ちゃんのシャツの中へと手を入れる。
厚い胸板にその手を這わす。
そのままシャツを脱がせてその胸にキスをする。
涼ちゃんが私の髪を撫でて来る。
「理梨の我儘が好きなんだ…。」
涼ちゃんが穏やかな顔で笑っている。
いつだって私の我儘を許してくれて来た涼ちゃんだと思うと私も笑っちゃう。
私のカーディガンを脱がせてシャツも脱がせて来る。
ブラジャーも取られてスカートも脱ぐとパンティ1枚という姿に心許なくて不安になる。
「寒くないか?」
優しい涼ちゃんが私の背中から毛布を掛けてくれる。
その優しさが好きだと思う。
その優しさに甘えて居たいと思う。
でも涼ちゃんの優しさに甘えてるだけじゃ私の気持ちは涼ちゃんに伝わらない。
「平気…。」
そう言って涼ちゃんのスウェットのズボンをトランクスごと脱がせてしまう。
私がしなきゃいけない!
気持ちだけはそう思っているのに、いざ涼ちゃんの生々しい股間を見ると尻込みしたくなる。
やっぱり恥ずかしくて指先でつつくように涼ちゃんの剥き出しにされた股間のものを弄ってみた。