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第20章 親戚…



それだけが原因の全てじゃないけれど、涼ちゃんの家族はおばあちゃんに会う理由がない限り、本田家の本家には近寄らなくなってしまった。

その涼ちゃんと結婚をする以上は私もあの人達と親戚になるのだからと涼ちゃんは私の心配をする。

漁師町に着き、おばあちゃんの家の前に車を停める。

涼ちゃんや私の家よりも立派な家…。

漁師だから…、お金持ちなんだとは思う。


「涼二君も理梨さんもいらっしゃい…。朝からおばあちゃん…、楽しみにして待ってるわよ。」


長女の弥生(やよい)さんが玄関で私達を出迎えてくれる。

弥生さんは涼ちゃんの2つ上…。

比較的、弥生さんは優しい人だから私達に嫌な顔をする人じゃないけれど…。


「ああ、来たんだ…。」


私達に嫌な顔を露骨にするのが次女の沙月(さつき)さん…。


「お邪魔します…。」


本田家のリビングには私の将来の親戚が勢ぞろいしている。


「いらっしゃい…、理梨さん。」


叔父さんも私達を普通に出迎えをしてくれる。

だけど…。

涼ちゃんがおばあちゃんに挨拶をしようとした瞬間だった…。


「今日は幸村さんのお嬢さんと婚約をするとかいう話だけど…、理梨さんはうちの卯月(うづき)と同い年でしょ?さすがに早過ぎるんじゃない?みっともない事をされるとうちが迷惑をするんだけど…。」


叔母さんの強烈なジャブが始まった。


「わかってます。だから…、今は婚約だけで結婚は理梨が短大を出て落ち着いてからにしようと考えてはいます。」


涼ちゃんが叔母さんのジャブをかわす。


「短大?理梨さんは無事に聖女の短大まで進んだんだ?」


悪気はないのだろうけれど、叔父さんが私に確認をする。


「ええ…、お陰様でなんとか…。」


この話題は本田家ではタブーに近い。


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