この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
VERTEX
第21章 負傷…



朝はゆっくりと起きてシャワーを浴びる。

髪を自分で編み込んでまとめる。

涼ちゃんが買ってくれた服を着て、いつもと変わらない自分を作り出す。

私がいつも通りに笑っていられるなら涼ちゃんは絶対に負けるはずがないと思う。

最後に涼ちゃんがくれたルージュを唇に塗る。

少しだけ大人の演出を覚えた。

涼ちゃんの為に私が出来る事は涼ちゃんが可愛いと思う私になる事…。

鏡の中に完全に涼ちゃん好みの自分が居る事を確かめたらホテルのレストランで遅い朝食をゆっくりと時間を掛けて食べる。

退屈しないように今回は本を一冊だけ持って来た。

時間まではゆっくりとその本を読み自分の気持ちを落ち着ける。


「時間だ…。」


アリーナの開場時間にホテルを出た。

急がなくとも私の席は必ずある。

人混みで小さな私がぐちゃぐちゃにされるくらいなら少し遅れてでもゆっくりとアリーナに入る方がいい。

どうせ始まりはいつもの派手なオープニング…。

今日は昼間に涼ちゃんと霧島さんの試合がある。

有力選手は早い時間に試合をする。

その録画が夜にはテレビ放映される。

明日の決勝戦は生中継になる。

少しでも有力選手が体力を回復する時間を取る為に準決勝の今日は早い時間の試合が組まれている。

アリーナに入り席に着くとパンフレットを見ながら涼ちゃん達の試合の順番を確認する。

まずはミケの試合。

そして霧島さんの試合。

勝った方が明日戦う。

涼ちゃんはそのすぐ後…。

勇気君は明日の早い時間だけなんだと知った。

黒田さんの名前がないから、このビックイベントまでは勝ち残れなかったんだと思う。

あれだけサイン会では人気があったのに…。

勝てなければ視聴率の高いビックイベントまでは出場が出来ないという厳しい世界。


/388ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ