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第23章 敗北…



涼ちゃんの裏切りの言葉に怒りが湧いて来る。


「霧島さんが負ける訳ないじゃん!静香さんの為にも生まれて来る赤ちゃんの為にも、ミケなんかに負けるはずないよ。」


涼ちゃんを叱るように言う。


「気持ちでは負けてないさ…。だけど霧島さんはもう本当に限界なんだ。言い方は悪いけど俺でも今なら霧島さんに勝てるよ…。」


泣き虫の涼ちゃんが泣きそうになって言う。

それを認めるのは涼ちゃんが一番辛いんだと感じる。

霧島さんだけを追いかけて来た涼ちゃん…。

私の為だけど霧島さんという目標があった。

その目標が今、無くなってしまう。

涼ちゃんの代わりに私が泣いていた。

今は私の方が泣き虫だ。

涼ちゃんが私の涙を拭う。


「ちゃんと霧島さんの最後を観ないと…。」


涼ちゃんの言葉でテレビ画面を見た。

霧島さんもミケも、もうリングに上がっている。

2人とも爽やかな笑顔でリングに立つ。

ゴングが鳴り、2人の顔付きが一気に変わった。

1R…。

霧島さんの方が攻めているように見えた。

時々、ミケがロープ際に追い込まれる。

やっぱり、霧島さんの方が強いじゃん。

そう思いながら試合を見る。

きっちりとしたガードをするミケの表情は見えない。

そして2Rへ…。

やっぱり霧島さんの方が攻めていると感じた。

なのに…。

ロープ際に追い込まれたのは霧島さんの方だった。


「フットワークが上手いんだ。リングを征した方がこの試合に勝つ。明らかにミケさんの方がリングを完全に支配している。」


涼ちゃんが呻くように言う。

霧島さんがパワーでミケを追い詰めようとしても、ミケがヒラリとかわして、霧島さんのパワーを利用したままロープ際で体制が入れ替わってしまう。


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