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VERTEX
第23章 敗北…



そこを踏まえた上で私の短大の卒業までは結婚は出来ないと涼ちゃんも判断をしている。


「それでも、理梨の事はそれなりにVERTEXには認めさせる。霧島さんも静香さんの為に頂点になった事はVERTEXだって知っている。俺は理梨が居なければ頂点になる意味がない。」


そう言って涼ちゃんが荷物をまとめ始める。

テレビではまだミケが今回の勝利者インタビューを受けている。


『VERTEXのファイターなら頂点のMr.霧島を倒すのは誰もが目標にしていた事です。』


流暢な日本語でミケが霧島さんを倒す目標は当たり前の事だったと話す。

ミケのせいで涼ちゃんの目標は消えた。

ミケのせいで霧島さんのレジェンドの扱いが最悪のスタートを切る事になった。

霧島さんが来年からトーナメントに出ないと事実上の引退宣言をすれば霧島さんと静香さんと生まれて来る子供はどうなってしまうのだろう?

チャンピオンのまま引退するのと、敗れて引退するのでは状況が違い過ぎる。

ミケの冷酷さを恨みたくなる。

しかも、来年にはミケは内山田ジムに移籍する。

少しでも涼ちゃんを傷つけるような真似をミケがしたら箱詰めにしてアメリカに送り返してやる。

テレビ画面に映るミケをずっと睨みつけていた。

篠原さんが涼ちゃんの控え室に戻って来た。


「霧島さんは…?」


涼ちゃんの声が震えている。

篠原さんが苦笑いをする。


「案外、サバサバとしている。スポンサーさんに頭を下げなきゃと言って笑ってたよ。」

「そうですか…。」

「限界は自分でもわかっていた事だからな。だから、今回は認めたが涼二も次からは負傷をすれば試合には出せないぞ。無茶をして霧島みたいに早く潰れるファイターにだけは会長はしたくないんだからな。」

「わかってます…。」


涼ちゃんが厳しい顔をする。


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