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VERTEX
第24章 役立たず…



「腹…、減ったな…。」


東京の高速道路に入る頃に涼ちゃんが呟く。


「お店…、開いてるかな?」

「東京なら開いてるだろ?」

「何が食べたい?」

「理梨が食べたい。」

「馬ー鹿…。」

「えーっ!?」


2人でふざけながら東京でご飯が食べれそうなお店を探す。

ラーメンならお店が開いてるからと涼ちゃんが駐車場に車を停めて2人でラーメン屋に向かう。


「半分ずつでいいか?」


涼ちゃんが聞いて来る。

もう深夜だから涼ちゃんはあまり食べたくないんだとわかる。

せっかくのお休みでも涼ちゃんはギリギリにしか自分の生活を崩さない。


「涼ちゃんが足りるの?」

「理梨と半分ずつが好きなんだ。」


ラーメンを1杯、餃子を1人前だけ頼んで涼ちゃんと半分ずつにすると決める。

お店のお客の人が店員さんと何かを話ながらこっちを見ている。

嫌な予感がした。


「RYOJIさんですよね?出来たら写真とサインをお願い出来ませんか?」


案の定、店員の人が涼ちゃんにそう言って来る。

テレビ放送からまだ5時間しか経っていない。

当然の反応だと思う。


「すみません、サインとか出来ないんです。」


涼ちゃんが店員さんに出来るだけ柔らかく答えた。


「女連れだからってカッコつけてんの?」


店員さんと話をしていたお客さんが涼ちゃんに絡むような発言をする。


「違いますよ。サインや写真はVERTEXの契約で禁止されているんです。」

「嘘つけよ。霧島さんならサインとか喜んで書いてくれてるぞ。」

「それは有り得ませんから…。」

「いいや。俺の知り合いは霧島さんのサインを貰ったんだよ。RYOJIってカッコつけでお高くとまってんだな。」


そのお客さんが明らかに酔っていると感じる。


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