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VERTEX
第25章 半分っこ…



30分くらい泣いてスッキリとした私に


「それで、理梨と涼ちゃんはどうするつもり?VERTEXに反対されたからって大人しく従うの?」


お母さんが私に聞いて来る。

ぶんぶんと首を横に振る。


「涼ちゃんはVERTEXと戦うつもり…、絶対に私の事を認めさせるって言っていた。」

「なら、涼ちゃんを信じてあげなさい。何があってもお母さん達はアンタ達2人の味方なんだから。」


涼ちゃんみたいに自信満々にうちのお母さんがニヤリとする。

その根拠のない自信はどこから来るのかをお母さんに聞きたくなる。


「大丈夫…、お母さんのダイエットよりも難しくない問題だよ。」


私も自信満々にお母さんに答える。


「それは言えてる。」


お父さんも笑ってくれる。

涼ちゃんのお母さんとお父さんも笑ってくれるから私は大丈夫だと感じる。

お母さんだけが苦笑いをする。

私には私を支えてくれる家族が居る。

それだけで私も涼ちゃんも幸せだと感じる。

夕方に涼ちゃんを起こす。

おじいちゃん達と叔父さんや温子さん、希君達もやって来る。

おばあちゃんがお節料理をお重箱に入れて持って来てくれた。

うちのお母さんと涼ちゃんのお母さんも食べきれない程の料理を用意する。

今夜は涼ちゃんが普通にご飯が食べられる日だから…。

その貴重な夕食を家族の皆んなで楽しんで食べる。

人見知りをする望ちゃんが温子さんの後ろから顔を覗かせる。


「おいで…。」


望ちゃんの視線が私の隣りにいる涼ちゃんに向かっているから呼んであげる。

望ちゃんが私の膝の上に座る。


「涼ちゃんにお話があるの?」


望ちゃんに聞いてみる。


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