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第26章 身の程知らず…



鏡開き…。

太鼓のようなお腹を抱えた会長さんが大きなお鍋にいっぱいのお汁粉を皆んなの前に置く。

会長さんもうちのお母さんと同じで甘党なんだと笑っちゃう。


「食べ納めだぞ!」


お汁粉をジムの人達に配りながら会長さんがハリセンを振り回す。

減量のあるジム…。

この日、1日だけは好きなだけ甘い物やご馳走を食べろという意味…。

明日からは本格的に練習が始まる。

減量の必要がない人でも暴飲暴食は出来ない世界。

会長さんのお汁粉とは別にうちのお母さんやジム生の人達が持って来た料理がジムのテーブルに所狭しと並んでいる。

フライドチキン、ポテト、ハンバーガーにラーメン…。

食べたくても食べられない日が来る1年を覚悟する為に皆んなで色々なものを食べる。


「差し入れです。」


勇気君が飲み物を持って来た。


「来年から、うちのジムだな。」


会長さんが勇気君を歓迎する。


「ちょっと…。」


勇気君に声をかける。

勇気君が涼ちゃんと霧島さんに視線を向けてから私を見た。


「なんだよ?」

「悪いけど…、サインをくれる?」

「サインが禁止なのはわかってんだろ?」

「黙って書けばいいのよ…。」

「おまっ!なんで、そんな偉そう?」


勇気君が目を見開く。

私の後ろに隠れている望ちゃんが今にも泣きそうな顔をする。


「望ちゃんを泣かしたら、ジムは出禁になるぞ。」


霧島さんが苦笑いをして説明をしてくれる。

涼ちゃんもゲラゲラと笑ってる。

人見知りのある望ちゃんは霧島さんにサインを下さいが言えなくて泣いてしまったからだ。

慌てて会長さんが


「望ちゃんを泣かせるファイターはしばらくジムを出禁だ。」


と発言した事から私は強気で勇気君にサインを書かせる事にする。


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