この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
VERTEX
第26章 身の程知らず…



「そういう事は先に言え…。」


ブツブツと文句を言いながら勇気君がサインを書く。

深井 勇気とモロに漢字で書いたサイン…。


「何…これ…?」

「サインだろ?」

「下手過ぎる。勇気君、一応はVERTEXの高校生チャンピオンでしょ?」

「俺はまだサイン会とかやってねえの!」

「高校を出たらやるんでしょ?だったら練習くらいしなさいよ。」

「サインの練習とかおかしいだろ!」


何故か勇気君とは口喧嘩…。

望ちゃんだけがとにかく新しいサインを貰えたからとニコニコしている。


「勇気の初めてのサインなら…、将来はプレミアになるぞ。大事にしろよ。」


苦笑いをしながら涼ちゃんが望ちゃんと希君の頭を撫でている。

そんな和やかな空気が一瞬で変わった。


「ミカエルだ…。」


ジム生の誰かが緊張をした声を出す。

ジム内が一斉に殺気立つ。

霧島さんを倒した人が現れたというだけで誰もがミケを親の敵のように睨みつける。


「ハイ?理梨…、お久しぶり。元気にしてましたか?」


何故かミケが私の前に立つ。


「何しに来たの?」

「今年から僕はここに移籍しましたよ。ジムは今日からですよね?」


霧島さんを倒した人が今日から仲間になるという事実にジムの誰もが動揺を見せた。


「今日は挨拶だけだよ。」


霧島さんがミケに説明をする。

霧島さんだけは穏やかな顔でミケを迎え入れている。

静香さんですらミケを凄い顔で睨んでいるのに、霧島さんはミケに負けた事をちゃんと受け入れているように見えた。


「明日から…、よろしく。」


涼ちゃんがミケにニヤリと笑う。

ミケが涼ちゃんのスパーリングパートナーだという事実を思い出す。


/388ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ