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第26章 身の程知らず…



咲良ちゃん、1人ならば、こんな嫌がらせをする子じゃないとわかってる。

問題はお取り巻きの3人組…。

彼女達は事ある事にこういう事をしては問題を大きくしてくれる人達…。

後ひと月で卒業なんだからと迷惑にしか感じない。

なのに…。


「幸村さん…、ちょっといいかしら?」


始業式を無事に終えて帰ろうとする私を担任の先生が呼び止める。

最悪だとか思う。

こっちが被害者であっても向こうは3人で口裏を合わせ発言をするから、こっちの言い分ははっきりとさせないと何故か加害者扱いにされてしまう。

普段通りに優等生を演じてしおらしく先生の呼び出しに応じる事にする。

先生の行き先は相談室。

進路などの相談用の部屋だと言うが実際はお説教部屋で有り、生徒が反省をするまで帰らせて貰えないという地獄部屋。

ため息しか出ない。

しかも、今回はシスター付き…。

かなり私の立場は加害者寄りになっていると感じるから泣きたくなって来た。


「幸村さんに限ってとは思うのだけど…、良くない噂を聞きました。事実を話す気になりますか?」


先生のその言い方にやはり私はかなりの悪者になっているのだとは理解をする。


「噂…、ですか?」


ひとまずは慎重に話の内容を確認する。


「幸村さんが…、その…、ストーカーをしているから迷惑をしている方がいるという噂です…。」


先生が少し眉を顰めて説明をしてくれる。

咲良ちゃんのお父さんの会社であるGグループが学校や教会に多額の寄付をしているのは聞いた事があるけれども、まさか学校にまでも親馬鹿をするつもりなのかと呆れて来た。


「ストーカーって…、誰に対しての事ですか?」


出来るだけ冷静に先生と話をしなければ、私の立場はどんどんと悪くなってしまう。


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