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VERTEX
第27章 負けたくない…
「理梨…。」
「くっ…。」
涼ちゃんの手が私のパンティの中でクリトリスを責めて来る。
イキそうになって叫び声を上げそうになる。
「涼…ちゃん…。」
歯を食い縛る私の頬にキスをする。
「やっぱり…、家じゃ落ち着かないか?」
少し心配そうな顔で私を見る涼ちゃんに切ない気持ちが込み上げる。
「だって…。」
「家…、買うよ。だから…、理梨が短大に入ったら…、俺と一緒に暮らそう。」
穏やかに笑う涼ちゃんに私だけが驚きを隠せない。
「家…?」
「うん、このすぐ先に建設中の分譲マンションが出てるだろ?ずっと買うか迷ってた。けど…、理梨と2人だけになれる場所が欲しい。」
「涼ちゃん…。」
涙が出そうなくらいに嬉しかった。
「そんな事…、出来るの?」
「出来るよ。理梨の為だから…、学校の友達とか呼べれば理梨が身の程知らずとか言われなくなるだろ?」
そこまで私の事を色々と考えてくれている涼ちゃんに本当に嬉しかった。
「でも…、今は涼ちゃんに抱かれたい。」
「もう…、挿れていいか?」
涼ちゃんにコンドームを着けるのは私の役目。
その程度が出来ない女にはなりたくない。
「私が挿れる?」
「今日は体力が有り余ってるから俺がする。」
キスで私の口を塞いだ涼ちゃんが私の中へとゆっくりと挿って来る。
「んぐっ…。」
「理梨を愛してる。」
ただ幸せなだけだった。
涼ちゃんが身体だけじゃないと言っていた意味がようやく私にもわかった気がして来た。
愛してる…。
だから愛されたい。
あの頃の私は涼ちゃんが傍にいるのが当たり前でそんな単純な事すら理解が出来ていなかった。