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第29章 傍に居て…



だから涼ちゃんと恋愛をするのが怖かった。

何かが崩れてしまうかもと不安だった。

なのに涼ちゃんは私の欲しいもの全てを私の為に手に入れると言ってくれる。

いつの間にか涙が出てた。


「えーっ!?理梨が泣くと困る。」


アタフタとする犬男が私の瞼にキスをする。


「嬉しいの…、きっと人生で一番嬉しい日なの。」

「この先もいっぱいそんな日が増える。」


涼ちゃんがそう約束をしてくれる。

前はそんな風に自信たっぷりの涼ちゃんが嫌いだと思った。

私から離れて遠くに行ってしまう気がした。

今は私との繋がりを求めて私の為に頑張る涼ちゃんを応援して送り出す気持ちの余裕が出来た。


「抱いて…。」

「そのつもり…。」


ニヤニヤと笑いながら涼ちゃんがスカートの中に手を入れてパンティだけを脱がせて来る。


「まさか!?」

「制服の理梨を抱くって言ったろ?」


本気で制服のままの私を抱くつもりらしい…。


「変態!」

「うわっ!?それを言われたら泣きそう…。」


そう言いながらも私の剥き出しにされたお尻をサワサワと撫でて来る。


「やぁん…。」

「やばっ…、スベスベのお尻…。」

「変な事、言うな!」


キスをして私のお尻や腰だけを撫で回す。

くすぐったいのにブラジャーの中で胸が張り詰めて痛みを感じる。

リボンタイが解かれてワイシャツのボタンを3つだけ涼ちゃんが開けて来る。

背中にあるブラジャーのホックが外されるとパンパンに膨らんだ乳房が楽になって息を吸う。

その乳房にチクリと痛みが走るキスを涼ちゃんがする。


「俺の理梨…。」


犬男がすぐにマーキングをして来る。


「変な跡付けちゃ…、やだ…。」

「理梨だけは誰にも取られたくない。」


真っ直ぐに私を見てそう言う涼ちゃんにまたしてもドキドキとしちゃう。


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