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VERTEX
第29章 傍に居て…



午前中は教習所に通い、午後は涼ちゃんのジムに通うという日々…。


「来週末は父さん達と石垣島だ。」


涼ちゃんがニンマリと笑う。

家族旅行だけど両親達と別の部屋に私と涼ちゃんが泊まる事になっている。

私は恥ずかしいけど、涼ちゃんは浮かれてる。

うちのお母さんが


「今更?あんた達、小さい時は一緒の布団で寝てたじゃない。」


とか言ってくれるから益々、恥ずかしいとか思ってしまう。


「婚約してんだから照れる事ないじゃん?」

「涼ちゃんみたいにベタベタするのは嫌なの。」

「えーっ!?嘘っ!?やっと堂々と理梨を触れるのに拒否とかされたら泣くよ。」


やっと堂々とって…。

その前から一方的にベタベタと私にくっついてた人がそれを言うか?

呆れながらジムに涼ちゃんと向かう。

今日のジムは微妙な空気が流れている。


「涼二…、ちょっと来い!」


いきなり会長さんが涼ちゃんを呼びつけた。

ジムの応接のソファーにはミケと並んでVERTEXの広報担当である和美さんが仲良く座ってる。


「久しぶりね。幸村さん。」


微妙に他人行儀な挨拶を私にする和美さんの存在にいやな予感しか感じない。


「理梨ちゃんも話を聞いてくれるか?」


会長さんが渋い顔でそう言う以上は涼ちゃんと私にとっては嬉しい話じゃないと思う。


「単刀直入に言うわね。RYOJIさんが出演する予定だった番組が急遽ミケに差し替えられたの。」


和美さんが事務的に話を進め出す。


「予定の番組…?」


涼ちゃんに確認をする。


「Gグループが提供してるって番組だろ?別にミケさんが出たいなら出ればいいんじゃね?」


涼ちゃんは開き直って和美さんに答える。


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