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第30章 星に願いを…



未だにファイター達の考えがわからない。

わかるのは涼ちゃんもミケも私の為だと言い訳をして自分達が戦いたいと思う相手と戦うという事。

涼ちゃんもミケもお互いがニヤニヤと笑って今から始まる戦いにワクワクとしているように見える。

加藤さんが咲良ちゃん達と和美さんの為にリングサイドに客席を用意する。


「そろそろ始めるぞ。」


会長さんの合図で加藤さんがタイマーをセットする。

ブザーが鳴れば試合開始…。

あくまでも練習試合…。

怪我をするほどまでは打ち合わないとわかっていても涼ちゃんよりも一回りも大きく見えるミケに恐怖を感じてしまう。

お互いが軽くフットワークをしながら自分のポジションの確認をする。

ゴング代わりのブザーが鳴った。

やはりリングの中央を征したのはミケ…。

だけど涼ちゃんは慎重に距離を測りながらミケにジャブを繰り出して行く。

序盤はお互いが距離を確認したりして自分のペースを保っている。

中盤に差し掛かり、涼ちゃんが少し深くミケに距離を詰めていた。

ミケが涼ちゃんの早いジャブを避けながらフラリと身体をズラした瞬間を狙うように涼ちゃんが右ストレートのパンチをミケの入れたように見えた。

バシッ…。

肉にグローブが当たる鈍い音がした。

涼ちゃんの繰り出したストレートが当たったと思ったのに、身体を少し曲げて苦痛の顔に歪めたのは涼ちゃんの方だった。


「なんで…!?」


ミケがゆらりゆらりと動き、その動きに合わせて涼ちゃんがパンチを出す。

なのに毎回、涼ちゃんのパンチは空振りミケの出すボディーブローが涼ちゃんの脇や鳩尾に入ってる。

あのポジションから何故ミケのパンチだけが入るの?

普通ならパンチが入るはずのない場所に必ずミケは立っている。


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